消泡剤の特徴について

液体が膜になって空気を包む現象は発泡と呼ばれていますが、ごく少量を発泡液に加えてこの現象を抑えるために使われるのが消泡剤です。泡の生成には表面張力や粘性などが重要とされており、膜の表面を部分的に不均衡な状態にすれば不安定化させることができます。表面に界面活性物質が疎水基を上面にして規則正しく並んでいたとしても、この添加剤は親水性と疎水性の部分が混在しているため加えると分子配列の一部が消泡物質に置き換わります。薄膜は基本的に一定の厚さを維持しており非常に弾性的ですが、消泡物質が侵入すると弾性が失われて膜厚が限界以上に薄くなりやがて破泡します。

消泡成分を予め発泡液に分散させると、液表面に並んだ界面活性剤物質の中に消泡剤が入れるを乱すように割り込みます。液中の気泡が表面に出て薄膜を形成しようとした場合に、消泡成分が薄膜の安定化を阻害して泡の生成を抑制します。消泡剤の成分が発泡液内の気泡同士を接着させる役割を果たしており、接合された気泡は1つの大きな塊となって浮力で表面に現れます。小さな気泡よりも大きな状態になった方が素早く液面に上昇すると考えられており、表面に現れた塊は破泡作用と抑泡作用によって破れます。

消泡剤にはオイルタイプや活性剤タイプ、エマルションタイプなど様々なものがあります。オイルタイプは排水用ですが、活性剤タイプやエマルションタイプは排水だけでなく抄紙にも使うことができます。

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