産業界に欠かせない消泡剤の特徴とは

石鹸や洗剤などから生じる「泡」は、日常生活に欠かせない重要で有益な存在です。ただ、そのような有用であるはずのその存在が、産業界ではトラブルメーカーになってしまうこともあります。たとえば、タンクオーバーのフローのようなわかりやすいものに加えてフィラーの分散不良やコーティングの欠陥、スカムの発生、製品の分離や濡れ、浸透の阻害など一見して何が原因とはわかりにくいものまで引き起こしてしまう厄介な存在なためです。そんな厄介な存在ゆえ、産業界においては泡を消すさまざまな機械的あるいは化学的方法が数多く研究開発されています。

その中でもわずかな添加量で高い効果を期待できる存在が、「消泡剤」です。なお、その作用は「破泡」「抑泡」「脱泡」の3つに分類することができます。そして、このうち液に添加して速やかに消してくれるメインとも言える効果が破泡、予め液に添加することでそもそもの発生をおさえることができる効果が抑泡、液中の泡を合わせることで大きくして表面に浮上する速度を早くすることで消すのが脱泡です。この際、泡は界面活性のある物質が空気と液面界に配列することとで安定化されています。

一方で、消泡剤は基本的に液本体より表面張力の低い物質が主成分となっていて、その低い表面張力により膜を貫通し膜自体を破壊します。さらに、この際には膜の厚みに応じて消泡剤が適切な粒子径で液中に分散していることも高い効果を得る上で欠かせません。

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